このページでは、良く見かけるゴキブリの種類とその生態、繁殖の仕方、侵入ルート等を解説しています。さらにゴキブリ駆除の殺虫剤の種類や、普段の生活で気をつけるべき事を書きました。

ゴキブリの種類

多くの家庭や飲食店等に必ず生息し、その都度駆除しても常に遭遇してしまう害虫がゴキブリです。
害虫駆除のプロの現場でも、最も多くの駆除依頼のひとつが、このゴキブリ駆除です。

ゴキブリの特徴は、繁殖力が強く、簡単な対策では効果が見込めないのがやっかいなのです。
ゴキブリは全世界では約3500種類生息しているといわれていますが、屋内に侵入してくるゴキブリは少ないです。

その代表格が、「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」です。他の種類のゴキブリもいるのですが、まずはこの2匹の特徴を理解することが大切です。

クロゴキブリは名前の通り黒くて大きなゴキブリで、チャバネゴキブリは茶色い小さなゴキブリです。

同じゴキブリでも、この2種類の特徴は異なっているので、対策も別々に考えなければなりません。

クロゴキブリの特徴

  • 成虫体長:24~40mm
  • 卵期間:23~66日
  • 幼虫期間:8~11ヶ月
  • 成虫期間:4~5ヶ月
  • 年産卵回数:20~30回
  • 寿命:8~18ヶ月

比較的に多湿な場所が好みで、流し台、洗面台、浴室、排水溝、戸棚の裏等に棲息している場合が多いが、屋外の植え込みなどに棲息している場合もある。

寒さに強くて、人目に付く場所にも良く出てくる。飛ぶことが出来るので、屋外から侵入することが多い。

チャバネゴキブリの特徴

  • 成虫体長:12~15mm
  • 卵期間:15~30日
  • 幼虫期間:33~70日
  • 成虫期間:100日
  • 年産卵回数:3~7回
  • 寿命:3~6ヶ月

温度の高いところに多い。保温材の隙間、冷蔵庫のモーター近く、OA機器、電話機内部、壁の隙間、コンセントボックスの内部、紙や段ボールの隙間等に棲息している。

クロゴキブリと反対に寒さに弱く、人目に付かない場所で活動している。チャバネゴキブリは飛べないので、段ボールなどの資材について移動する。

ゴキブリの繁殖の仕方

上記の2匹のゴキブリの特徴をご覧頂きましたが、クロゴキブリとチャバネゴキブリの最大の違いをお分かり頂けましたでしょうか?

それはズバリ、「繁殖速度の違い」といえます。

上記の幼虫期間を比べてみて下さい。クロゴキブリは1年近く掛かって成虫になりますが、チャバネゴキブリはわずか2ヶ月程度で成虫になるのです。

さらに冬でも、比較的温暖な場所であれば1年を通じて繁殖できてしまうのです。
その結果、チャバネゴキブリは1年掛からずに爆発的に増加してしまうのです。

逆にクロゴキブリの方は繁殖の速度が遅いので、比較的ゆっくりとした対策でも対応可能といえます。

そもそも「ゴキブリはなぜ繁殖力が強いのか?」。
それは、ゴキブリのメスは卵を携帯しながら活動するのです。

卵を産みっぱなしで放置しておくと、他の動物に食べられる可能性がありますが、母親が常に卵を携帯していると、そのリスクが低くなります。

ゴキブリの繁殖力は、この卵を携帯して活動するという事が最大の強みになっています。

ゴキブリの生存条件

ものすごい繁殖力を持っているゴキブリですが、弱点が無いわけではありません。

ゴキブリも動物なので、何かしらの「食べ物」が生きていくために必要になります。何かを食べてエネルギーに変えないとどんなに繁殖力が強くても生きていけません。

つまり、ゴキブリの駆除を考える場合、ゴキブリのエサになるような物を除去する事が必要になってきます。

ゴキブリの侵入ルート

そもそもゴキブリはどこからやってくるのか?・・そんな疑問を抱いている人も多いと思います。

家の中でゴキブリを発見したならば、必ずどこからか入ってきたはずです。ゴキブリの侵入ルートは、クロゴキブリとチャバネゴキブリとでは違いがあります。

クロゴキブリは、屋内だけでなく屋外でも棲息しており、植え込みの下の地面にいる場合もあります。
また、暖かい季節の時には夜の住宅街の道路をテクテク歩いている事もあるのです。そんなどこにでもいるクロゴキブリは比較的簡単に家の中に侵入できてしまうのです。

これは要するに、1階や2階のような低階層になればなるほどクロゴキブリの侵入リスクが高くなるのです。

自力で高い場所に行くことはできないので、高層マンションの上の階ではクロゴキブリの棲息率はかなり低いです。

一方、チャバネゴキブリは屋外で生息する事は基本的に無いと考えて良いでしょう。
では、チャバネゴキブリはどうやって侵入してくるのか?。

実はチャバネゴキブリは、荷物や食品などにくっついて移動するのです。

例えば段ボールの断面には隙間があるのですが、この様な小さな隙間などはチャバネゴキブリの幼虫の隠れ家に最適なのです。

また、生鮮食品はゴキブリの大好物なので、それが入っている段ボールなどはチャバネゴキブリによって最高の環境といえます。

殺虫剤の種類

皆さんが市販の殺虫剤を購入する時、どんな種類の殺虫剤を購入しますか?

いつも使っている商品や知名度の高い商品を買うことが多いと思いますが、殺虫剤には大きく分けて4種類あります。

スプレーで噴射する「スプレー型」、毒エサを食べさせて殺す「毒エサ型」、煙などを部屋に充満させる「煙型」、粘着液で捕獲する「トラップ型」があります。

スプレー型

スプレー型の殺虫剤は、みなさんが使った事があるタイプの物だと思います。ゴキブリに直接噴射して殺す即効性の高い殺虫剤です。

一部の製品は殺虫効果が長時間持続する物もあり、ゴキブリの通り道に噴射しておくと効果があります。

しかし、一般的なスプレー型は直接ゴキブリに命中させなければなりませんので、素早く逃走するゴキブリに命中させるのは意外と難しい場合もあるのがデメリットといえます。

毒エサ型

待ち伏せ型とも言われているこの毒エサ型は、比較的簡単な方法なのでお薦めの駆除方法のひとつです。

ゴキブリは常に人前に出てくるとは限らないので、スプレー型を使う機会が少ない場合はこちらの毒エサ型が良いでしょう。

スプレー型とは違って即効性はありませんが、この方法の良いところは二次効果を期待できる所です。

二次効果とは、例えば毒エサを食べたゴキブリがいたとして、そのゴキブリは一度隠れ家に戻り、そこで糞をします。
この糞の中にも毒エサ成分が残っているので、その糞を食べることがある他のゴキブリに二次的な効果が期待できるのです。

さらにゴキブリは他のゴキブリの死骸を食べる事もあるので、その死骸を食べたゴキブリにも殺虫効果が期待できるのです。

駆除業者の間でも効率の良い方法がこの毒エサ型なのです。

煙型

煙型も隠れているゴキブリを退治するには効果があります。即効性はあるのですが、一般の家庭では少々使いづらい種類の殺虫剤です。

なぜかというと、煙がかからないように食品や食器、衣類等を事前に片付けておく事が必要になってくるからです。
パソコンや電子機器等にも事前にカバーを掛ける必要があるので、手間が掛かり大変になります。

いざ、煙を充満させたら部屋を閉め切って数時間は入る事が出来なくなります。一日がかりの仕事になってしまうので、この様な方法を専門業者に相談した方が良いと思います。

トラップ型

トラップ型は殺虫剤のカテゴリとは少し違いますが、ゴキブリを粘着板で捕獲する方法は非常に手軽に出来るので、一般の家庭でも良く使われている方法です。

トラップ型のメリットは殺虫剤の散布が無い事です。エサの良い臭いでゴキブリをおびき出して捕まえるシンプルですが、誰でも出来るお手軽な駆除方法です。

トラップ型を置く場合は、冷蔵庫や洗濯機の下などに置く事が多いですが、水に濡れない場所である事を事前に確認しておきましょう。

2週間に一度は確認し、もし1匹も捕まっていなければ安心できます。

もし数匹が捕まっていたら、再び同じ場所に新しいトラップ型を設置し、さらに2週間後に捕まっている数を比較して下さい。

以前より減っているのか、又は増えているかによって駆除方法の変更を検討する事も考えましょう。

家庭で出来るゴキブリ対策

市販の殺虫剤は比較的穏やかな効果を発揮してくれるのですが、多少なりとも毒性を持っています。可能であれば殺虫剤を使用しないでゴキブリを駆除出来るのであれば、それに超したことはありません。

普段の生活の中で、ゴキブリの発生を避ける様に心がけが必要になっています。

ゴキブリの生存条件は人間と同じ食べ物です。食べ物を絶つ事が出来ればゴキブリも生きてはゆけません。

家庭の中で食品をむき出しで放置したりは絶対にしないで下さい。残った食品はしっかりラッピングして保存するようにして下さい。

それと生ゴミの管理も大切になります。生ゴミはきっちり密閉できる容器に捨てるべきで、毎日寝る前には必ず捨てるようにして下さい。

チャバネゴキブリはビールの臭いを好む傾向があるので、飲み終わった缶ビールなどはしっかりと水洗いをしてから素早く処分するようにしてください。

食品や食材だけでなく、流し台の排水溝などを綺麗にしておく事も大切です。排水溝に残っている僅かな残飯などもゴキブリに狙われやすいです。こまめに綺麗にしておいて下さい。